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【楽天・バンガード・ファンド】と米国ETFを比較シミュレーションしてみた

【楽天・バンガード・ファンド】と米国ETFを比較シミュレーションしてみた

楽天投信投資顧問とバンガード・インベストメンツ・ジャパンがタッグを組み、バンガード・グループが運用するETFを主な投資対象とするインデックス型投資信託「楽天・バンガード・ファンド」を創設すると発表しました。

シリーズ第一弾として以下2つが出されます。

  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(信託報酬0.23%)
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド(信託報酬0.16%)

楽天証券とマネックス証券(ともに9月29日から)、SBI証券(10月20日から)で順次販売されます。

物凄くざっくり言うと、当ブログで今まで紹介した海外ETFのVTとVITを投資信託でもできるようにしましたよ~という感じの商品です。

こういった海外ETF関連の投資信託は今までも結構出ていますが、正直ロクなものじゃありませんでした。今回の楽天バンガードファンドも、きっとこういったしょうもない投資信託の1つだろうと思っていたのですが、

実は「楽天バンガードファンド」非常に良い投資信託です。

今まではどんな商品だろうと、絶対に素の海外ETFのほうが良いと断言できました。

しかしこの楽天バンガードファンドは、条件によっては元々の海外ETFを凌ぐパフォーマンスになるかもしれません。
 

楽天バンガードファンドの仕組み

 楽天投信のページにわかりやすい図がありました。

このような仕組みをファミリーファンド方式と呼びます。

詳細は省きますが、このような方式を取ることにより楽天側はスケールメリットがあったり、売買コストの削減をすることができます。その結果安い信託報酬を実現できるということです。
 

楽天バンガードファンドの信託報酬

「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」(総経費率0.11%)を、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」(経費率0.04%)を投資対象としています。

それぞれの信託報酬を表にしてみました。

商品名略称

投資先ETF

信託報酬(税込)
楽天 ETF 差分
楽天全世界株式 VT 0.2396% 0.11% 0.1296%
楽天全米株式 VTI 0.1696% 0.04% 0.1296%

元々のETFの信託報酬(経費率)は圧倒的に安いのはご存知の通りです。では楽天投信の手間賃はいくらなのかというと、0.1296%です。これはかなり頑張っているのではないでしょうか。

例えば投資信託の中で有名な「ニッセイTOPIXインデックスファンド」の投資信託が0.1944%なので、それより安い手間賃となります。

楽天バンガードファンドは為替ヘッジ無しの商品

“無し”というと聞こえが悪いですが、僕は為替ヘッジ無しはむしろメリットだと思っています。

楽天バンガードファンドは円で売買をするので、円ドルを意識することはほとんど無いと思いますが、実は裏では為替変動の影響を受けることなります。

つまり誤解をおそれずに言うと、なんちゃってドル建てをしているということです。

円ドルは、長期的には円安側に傾くと予想されるため、円建てするよりドル建てするほうが将来的におトクだと考えられます。

そのため、為替ヘッジ無しはメリットであると言えます。
 

楽天バンガードファンドと元のETFを比較してみる

では実際に楽天バンガードファンドを購入するのと、元のETFを購入するのではどちらが良いのでしょうか?

ということで、投資信託「楽天・全米株式インデックス・ファンド」と海外ETF「VTI」で比較をしてみました。

シミュレーションするにあたり、条件は以下のように設定します。

【基本的な条件】

  • 期間は20年間
  • 毎年120万円の資金を一括投資する
  • 値上がり率は年率4%
  • 分配金は年率2%(税引前)
  • 分配金は全額再投資する
  • 海外ETFの購入手数料は2,500円
  • 円ドルスプレッドは1ドルあたり4銭 (120円/ドルとする)

【分配金の課税(楽天ファンド)】

  • 米国で10%課税
  • 分配金は自動的再投資なので日本国内では無課税

【分配金の課税(楽天ファンド)】

  • 米国で10%課税(確定申告すればある程度戻ってきます。今回は全額戻ってくると仮定)
  • 日本で20%課税

まとめるとこうなります。

  楽天 VTI
毎年積立金 1,200,000円 1,200,000円
信託報酬 0.1696% 0.04%
購入手数料 0円 2,500円
為替スプレッド 0円 400円
値上がり率 4.00% 4.00%
分配金 2.00% 2.00%
分配金にかかる税金(米国) 10.00% 0%
分配金にかかる税金(日本) 0% 20.00%

このグラフを見ただけでわかると思うのですが、信託報酬以外は全て楽天・全米株式インデックス・ファンドのほうが条件が良いです。

それではシミュレーション結果のグラフを見てみます。

めちゃくちゃ肉薄しています。20年後のトータルの金額を見ると、楽天・全米株式インデックス・ファンドが44,436,474円、VTIが44,364,235円と、僅差で楽天・全米株式インデックス・ファンドのほうがパフォーマンスが良いということがわかりました。

僅差と言えど、額にすれば差分は467,052円となかなかです。

しかも今回定めた条件は、”ETFなのに分配金を全て再投資できている”など、どちらかというとVTI側に有利な条件でしたので、実際にはもっと差が拡がるかもしれません。

つまり楽天・全米株式インデックス・ファンドの勝利です。
 

楽天バンガードファンドと元のETFを比較してみる(NISA枠)

ではNISA枠で購入するとどうでしょうか。先程と違くなる値を赤文字にしました。

  楽天 VTI
毎年積立金 1,200,000円 1,200,000円
信託報酬 0.1696% 0.04%
購入手数料 0円 0円
為替スプレッド 0円 400円
値上がり率 4.00% 4.00%
分配金 2.00% 2.00%
分配金にかかる税金(米国) 10.00% 10.00%
分配金にかかる税金(日本) 0% 0%

NISA枠を使用するとVTIにはかなりメリットがありそうです。逆に楽天・全米株式インデックス・ファンドは売却するときぐらいしかメリットがなさそうです。

それではシミュレーション結果のグラフを見てみます。NISA枠ではありますが、20年間使えるものとしてシミュレーションしました。

NISA枠でもめちゃくちゃ肉薄していますが、20年後のトータルの金額を見ると、楽天・全米株式インデックス・ファンドが44,436,474円、VTIが45,484,239円と、僅差でVTIのほうがパフォーマンスが良いということがわかりました。

額にすると、差分は666,986円です。

つまりNISA枠を使用するのであればVTIの勝利です。
 

楽天バンガードファンドは超オススメの投資信託

今回のシミュレーション結果を見てみると、楽天バンガードファンドはもの凄く良い投資信託であることがわかりました。

投資信託なので海外ETFと違い、お手軽に自動積立投資、自動再投資ができるところも非常にメリットがあります。

投資初心者に今なにかをオススメするとしたら、間違いなくこの楽天バンガードファンドになると思います。

僕は今複数の海外ETFを購入しておりますが、今後このような形で色々な海外ETFにも対応してくれるのであれば、海外ETFへの投資を止めて投資信託にスイッチすることも検討していかなければな~と思っています。
 

ともぞー心の一句

『今月末 SBIで 買ってみよう』

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